食品工場建設にかかる費用相場

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食品工場建設の費用は、どのような食品を製造するかといった目的や、工場の構造・規模によっても異なります。ここでは国土交通省のデータをもとに、工場建設費用の目安について解説していきます。ぜひ、参考にしてみてください。

全国ではどうなっている?工場の建設費用

国土交通省の建築着工統計調査によると、2021年度の工場建設費用は鉄筋コンクリート造で1坪あたり202.2万円。続いて鉄骨鉄筋コンクリート造が1坪141.7万円、鉄骨造が1坪69.2万円、木造で1坪44.9万円、全国平均は1坪あたり71.7万円という結果となっています。

※参照元:e-Start(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00600120&tstat=000001016965&cycle=7&year=20200&month=0&result_back=1&tclass1val=0

また、工場建設費用はエリア別でも違いが見られます。同じく国土交通省の建築着工統計調査を見ると、都道府県別で最も坪単価(鉄骨造)が高いのは神奈川県の110.1万円/坪が最高値。最も坪単価が低かったのは愛知県の40.6万円、全国平均は69.2万円となりました。

工場建設費用は見積もりから判断しましょう

工場建設費用の坪単価はそのエリアの地価によっても異なりますし、構造や規模、導入する設備、建設を手がける業者によっても違いが見られます。データから得られる情報はあくまでも参考程度に留め、実際にどれくらいの費用がかかるかについては見積もりをベースに考えることをおすすめします。

見積もりについては建設業者に問い合わせて出してもらうのが一般的ですが、大切なのは「食品工場建設の実績が豊富な業者に問い合わせる」こと。できれば複数の業者に相見積もりを依頼し、かかる費用を比較検討してみると良いでしょう。

相見積もりをチェックする際には費用だけでなく、耐久性・耐震性・耐火性といった安全性能の高さを念頭に置くことも大事。費用の安さだけにこだわってしまうと性能が低くなり、あとで追加の工事が必要となる可能性もあります。

また、食品工場建設では、取り扱う食材・作業内容・工程などによって必要な工事が異なります。予算を立てる際には、まず自社にとって欠かせない設備は何か、何を目的に工場を建設または改修するのかについて考慮。さらに、現場の従業員の意見もヒアリングし、内容を反映することも重要となります。

標準工事費用に含まれない項目もチェックしましょう

どのような工事にも標準工事というものがあり、付帯する工事・オプションの費用は含まれていないことがあります。実は、この標準工事費用に含まれない項目が、工場建設の坪単価を変動させる要因となっているのです。標準工事の費用に含まれていない、主な項目は以下の通り。

これらの費用がプラスされることで、一気に坪単価が上昇する可能性もあります。必要となる工事内容をしっかりとピックアップし、見積もりに反映してもらうことが重要です。

食品工場建設には最大5億円の補助金が使えることも!
イラスト

株式会社アカネサス

北條氏

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食品工場建設時の注意点

食品工場を建設する場合、注意すべきことが多々あります。場合によってはトラブルの種になることもあるため、しっかりと注意点をチェックしておきましょう。

立地と周辺環境に配慮する

食品工場を新設する際には、立地と周辺環境をきちんと確認しなければなりません。もし近隣に飲食店がある場合は、とくにネズミ・害虫が発生しないよう徹底する必要があります。また、風向きで工場の敷地内に砂埃が入りやすい環境なら異物混入についての対策、土地に高低差がある場合は排水についても検討する必要があります。

従業員の動線を考える

食品工場を建設するなら、従業員の使いやすさを考慮する必要があります。作業に入る前に従業員は着替え・手や腕の消毒・エアーシャワーといった準備を行いますが、これらの設備と作業場が離れすぎていると衛生面でのリスクが高まります。従業員の行動パターンから動線を考え、より効率よく安全に動ける環境づくりを目指しましょう。

食品工場建設ってどれくらいかかる?
概算見積もり一覧

※仕入れ価格の高騰により、概算より金額が高くなる可能性がございます。

パターン①ドライ工場(常温で水を使わない)の場合

パターン①ドライ工場(常温で水を使わない)のイラスト01

水をあまり使わない、かつ常温の商品(お菓子やのりなどの乾物)を扱う工場を設計した場合、費用がいくらになるか算出してみました。

ドライ工場の条件(あくまで一例です)

※横にスクロールできます

  • ■超概算見積条件
  • ● ドライ環境主体食品工場(工場300坪 1000㎡+事務所100坪 300㎡)の場合
  • ・ 建築物のみとする
  • ・ 想定価格建物概要
    • 構造
      • 鉄骨ALC造地上2階建
      • (作業場1F 事務所2F エレベータなし)
    • 屋根
      • 折版葺
    • 外壁
      • ALC+塗装
    • 内装仕様
      • 作業場
        • 天井
          • 軽量鉄骨下地+ケイ酸カルシウム版6mm+断熱材t50+仕上AEP塗装
          • 軽量鉄骨下地+ケイ酸カルシウム版6mm+断熱材t50
            +仕上AEP塗装
          • 同上
          • 土間コンクリートt100+リノリュームシートt2仕上
        • 巾木
          • 作業場内R後付巾木
        • 事務所
          • 天井壁面クロス張 床⻑尺シート張
    • 建具
      • シートシャッター W6000H2500×1 W2500×5台
      • 自動ドア W800 H2000 1基
    • 照明器具
      • 作業場LED 室内中心 600〜800lx
    • 換気仕様
      • 陽圧仕様 強制給気 非熱交換仕様
    • 空調仕様
      • 作業場内空冷空調25°C
    • 手洗設備
      • 加工室 自動水栓・自動水石鹸×6
      • サニタリー 自動水栓×3 自動水石鹸×3
    • 除湿設備
      • 工事面積の1/3程度
        ※事務所・更衣室・休憩室・トイレは乾式事務所仕様とする
  • ★別途項目
    • 開発工事
    • 地盤改良・杭工事
    • 外構工事0
    • 生産設備
      • 生産機械、付随機器(コンプレッサーなど)
    • 冷蔵・冷凍保管設備
      • 冷蔵庫、冷凍庫など
    • 高圧設備別 キューピクル
    • 給水配管、排水配管 1次側別
    • 排水処理設備別
    • エレベーター別
    • ガス工事別途
    • 防災設備別
      • 消火栓・自動火災報知機など
    • 設計費
      • 建築費の5%程度
    •              
    • 開発申請
    • 都度積算

●設計費については食品メーカー系エンジニアリング、ゼネコン系ともばらつきがあります。

[ドライ工場]食品プラントメーカー系エンジニアリングの場合

想定金額:53,100万円

想定坪単価:120~150万円/坪 ※税別133万円/坪

内訳(1F) 価格(万円) ※税別
建築・内装 25,000
電気設備 3,800
給排水衛生設備 3,300
空調 4,000
換気 1,200
陽圧システム 400
除湿 800
諸経費 大阪府内 6,500
TOTAL 45,000(150万円/坪)
内訳(2F) 価格(万円) ※税別
建築・内装 3,700
電気設備 700
給排水衛生設備 1,300
空調 1,300
換気 300
陽圧システム 800
TOTAL 8,100(81万円/坪 100坪)
内訳総計 価格(万円) ※税別
1F 加工場 45,000
2F 事務所等 8,100
総建築費 53,100(133 万円/坪 400坪)

■別途 設計費 建築費の5%程度:約2,655 万円

食品プラントメーカー・エンジニアリングの特徴

メリット
デメリット

※建築、設備共ゼネコン、サブコンクラスへ下請けに出すため、ゼネコンより1~2割上乗せ金額となる。

発注形態

[ドライ工場]ハウスメーカー・ゼネコンの場合

想定金額:47,750 万円(119万円/坪)

想定坪単価:110~140万円/坪 ※税別

内訳(1F) 価格(万円)
建築・内装 21,000
電気設備 3,000
給排水衛生設備 2,800
空調 3,500
換気 950
陽圧システム 3,300
除湿 650
諸経費 大阪府内 5,500
TOTAL 40,700(136万円/坪)
内訳(2F) 価格(万円) ※税別
建築・内装 3,300
電気設備 600
給排水衛生設備 1,100
空調 1,100
換気 250
陽圧システム 700
TOTAL 7,050(71万円/坪 100坪)
内訳総計 価格(万円) ※税別
1F 加工場 40,700
2F 事務所等 7,050
総建築費 47,750(119 万円/坪 400坪)

■別途 設計費 建築費の5%程度:約2,500 万円

ハウスメーカー・ゼネコンの特徴

発注形態

[ドライ工場]食品工場建設会社の場合

想定金額:41,450万円(104万円/坪)

想定坪単価:90~120万円/坪

内訳(1F) 価格(万円)
建築・内装 18,000
電気設備 2,800
給排水衛生設備 2,500
空調 3,000
換気 850
陽圧システム 3,000
除湿 500
諸経費 大阪府内 4,500
TOTAL 35,150(117万円/坪)
内訳(2F) 価格(万円) ※税別
建築・内装 3,000
電気設備 500
給排水衛生設備 1,000
空調 1,000
換気 200
陽圧システム 600
TOTAL 6,300(63万円/坪)
内訳総計 価格(万円) ※税別
1F 加工場 35,150
2F 事務所等 6,300
総建築費 41,450(104 万円/坪 400坪)

■別途 設計費 建築費の5%程度:約2,150 万円

食品工場建設会社の特徴

発注形態

実際の見積もりをプロに無料相談

パターン②ウェット工場(定温・水を流す)の場合

パターン②ウェット工場(定温・水を流す)の場合のイラスト01

25℃程度の温度管理が必要で、水を流すような製品(惣菜、飲料、カット野菜、たれ等)を扱う工場向けの費用を算出してみました。

ウェット工場の条件(あくまで一例です)

※横にスクロールできます

  • ■超概算見積条件
  • ● 作業場内に水を流す環境が主体(ウェット環境1F80%)の食品工場(1F工場300坪1000㎡+2F事務所等100坪300㎡)の場合
  • ・ 建築物のみとする
  • ・ 想定価格建物概要
    • 構造
      • 鉄骨ALC造地上2階建
      • (作業場1F 事務所2F エレベータなし)
    • 屋根
      • 折版葺
    • 外壁
      • ALC+塗装
    • 内装仕様
      • 作業場
        • 天井
          • 軽量鉄骨下地+ケイ酸カルシウム版6mm+断熱材t50
            +仕上AEP塗装
          • 軽量鉄骨下地+ケイ酸カルシウム版6mm+断熱材t50
            +仕上AEP塗装
          • コンクリートブロック5段(t100、H1000)モルタル
            +2液性エポキシ塗装
          • 土間コンクリートt100+水硬性ウレタンt5
        • 巾木
          • 作業場内Rモルタル付
    • 建具
      • シートシャッター W6000H2500×1 W2500×5台
      • 自動ドア W800 H2000 1基
    • 照明器具
      • 作業場LED 室内中心 600〜800lx
    • 換気仕様
      • 陽圧仕様 強制給気 非熱交換仕様
    • 空調仕様
      • 作業場内空冷空調25°C
    • 手洗設備
      • 加工室 自動水栓・自動水石鹸×6
      • サニタリー 自動水栓×3 自動水石鹸×3
    • 除湿設備
      • 工事面積の1/3程度
  • ★別途項目
    • 開発工事
    • 地盤改良・杭工事
    • 外構工事
    • 生産設備
      • 生産機械。付随機器(コンプレッサーなど)
    • 冷蔵・冷凍保管設備
      • 冷蔵庫、冷凍庫など
    • 高圧設備別 キューピクル
    • 給水配管、排水配管 1次側別
    • 排水処理設備別
    • エレベーター別
    • ガス工事別途
    • 防災設備別
      • 消火栓・自動火災報知機など
    • 設計費
      • 3000万程度
    • 開発申請

●設計費については食品メーカー系エンジニアリング、ゼネコン系、ともにばらつきがあります。

[ウェット工場]食品プラントメーカー・エンジニアリングの場合

想定金額:60,300万円(151万円/坪)

想定坪単価:140~170万円/坪

■食品メーカー系内訳明細

内訳(1F) 価格(万円)
建築・内装 27,000
電気設備 4,000
給排水設備工事 3,900
空調 前室25°C 4,000
換気 1,200
陽圧システム 4,000
除湿 1,600
諸経費 大阪府内 6,500
TOTAL 52,200(174 万円/坪)
内訳(2F 100坪) 価格(万円) ※税別
建築・内装 3,700
電気設備 700
給排水衛生設備 1,300
空調 1,300
換気 300
陽圧システム 800
TOTAL 8,100 (81万円/坪)
内訳総計 価格(万円) ※税別
1F 加工場 52,200
2F 事務所等 8,100
総建築費 60,300 (151 万円/坪 400坪)

■別途 設計費 建築費の5%程度:約3,000 万円

[ウェット工場]ハウスメーカー・ゼネコンの場合

想定金額:53,950万円(135万円/坪)

想定坪単価:120~150万円/坪

■内訳明細

内訳(1F) 価格(万円)
建築・内装 24,000
電気設備 3,600
給排水設備工事 3,800
空調 前室25°C 3,900
換気 1,100
陽圧システム 3,600
除湿 1,400
諸経費 大阪府内 5,500
TOTAL 46,900 (156万円/坪)
内訳(2F 100坪) 価格(万円) ※税別
建築・内装 3,300
電気設備 600
給排水衛生設備 1,100
空調 1,100
換気 250
陽圧システム 700
TOTAL 7,050 (71万円/坪)
内訳総計 価格(万円) ※税別
1F 加工場 46,900
2F 事務所等 7,050
総建築費 53,950 (135 万円/坪 400坪)

■別途 設計費 建築費の5%程度:約2,700 万円

[ウェット工場]食品工場建設会社の場合

想定金額:47,850万円(120万円/坪)

想定坪単価:100~130万円/坪

■内訳明細

内訳(1F) 価格(万円)
建築・内装 21,500
電気設備 3,200
給排水設備工事 3,200
空調 前室25°C 3,200
換気 950
陽圧システム 3,300
除湿 1,200
諸経費 大阪府内 5,000
TOTAL 41,550 (139 万円/坪)
内訳(2F 100坪) 価格(万円) ※税別
建築・内装 3,000
電気設備 500
給排水衛生設備 1,000
空調 1,100
換気 200
陽圧システム 600
TOTAL 6,300 (63万円/坪)
内訳総計 価格(万円) ※税別
1F 加工場 41,550
2F 事務所等 6,300
総建築費 47,850 (120 万円/坪 400坪)

■別途 設計費 建築費の5%程度:約2,400 万円

実際の見積もりをプロに無料相談

パターン③ウェット工場+温度管理が必須の場合

パターン③ウェット工場+温度管理が必須の場合のイラスト01

19℃以下の温度管理が必要かつ、水を流すような製品を製造する工場の設計費用を算出してみました。

ウェット工場+温度管理の条件(あくまで一例です)

※横にスクロールできます

  • ■超概算見積条件
  • ● 作業場内に水を流し、温度管理が必要な環境が主体
  • (主加工場内19℃、ウェット環境1F80%)の食品工場(※300坪 1000㎡)の場合
  • ・ 建築物のみとする
  • ・ 想定価格建物概要
    • 構造
      • 鉄骨ALC造地上2階建
      • (作業場1F 事務所2F エレベータなし)
    • 屋根
      • 折版葺
    • 外壁
      • ALC+塗装
    • 内装仕様
      • 作業場
      • 断熱パネルは1F面積の50%
        残り50%はドライ・ウェット環境に準ずる
        • 天井
          • 両面塩ビ鋼板t42 冷蔵断熱パネル仕様
          • 両面塩ビ鋼板t42 冷蔵断熱パネル仕様
          • 土間コンクリートt100+水硬性ウレタンt5
        • 巾木
          • 台車ガードH200 Rモルタル付
    • 建具
      • シートシャッター W6000 H2500×1 W2500×5台
      • 自動ドア W800 H2000 1基
    • 照明器具
      • 作業場LED 室内中心 600〜800lx
    • 換気仕様
      • 陽圧仕様 強制給気 非熱交換仕様
    • 空調仕様
      • 断熱作業場内 空冷空調19°C そのほか25°C
    • 手洗設備
      • 加工室 自動水栓・自動水石鹸×6
      • サニタリー 自動水栓×3 自動水石鹸×3
    • 除湿設備
      • 工事面積の1/3程度
  • ★別途項目
    • 開発工事
    • 地盤改良・杭工事
    • 外構工事
    • 生産設備
      • 生産機械。付随機器(コンプレッサーなど)
    • 冷蔵・冷凍保管設備
      • 冷蔵庫、冷凍庫など
    • 高圧設備別 キューピクル
    • 給水配管、排水配管 1次側別
    • 排水処理設備別
    • エレベーター別
    • ガス工事別途
    • 防災設備別
      • 消火栓・自動火災報知機など
    • 設計費
      • 3000万程度
    • 開発申請

●設計費については食品メーカー系エンジニアリング、ゼネコン系ともばらつきがあります。

[19℃以下の管理・ウェット工場]食品プラントメーカー・エンジニアリングの場合

想定金額:67,900 万円(170万円/坪)

想定坪単価:160~190万円/坪

■内訳明細

内訳(1F) 価格(万円)
建築・内装 24,500
電気設備 4,000
給排水衛生設備 3,900
空調 4,000
換気 1,200
陽圧システム 4,000
除湿 総面積の2/3程度 1,600
断熱パネル 9,000
諸経費 大阪府内 7,600
TOTAL 59,800 (199万円/坪)
内訳(2F 100坪) 価格(万円) ※税別
建築・内装 3,700
電気設備 700
給排水衛生設備 1,300
空調 1,300
換気 300
陽圧システム 800
TOTAL 8,100 (81万円/坪)
内訳総計 価格(万円) ※税別
1F 加工場 59,800
2F 事務所等 8,100
総建築費 67,900 (170 万円/坪 400坪)

■別途 設計費 建築費の5%程度:約3,400 万円

[19℃以下・ウェット工場] ハウスメーカー・ゼネコンの場合

想定金額:6.21億円

想定坪単価:140~170万円/坪

■内訳明細

内訳(1F) 価格(万円)
建築・内装 22,000
電気設備 3,600
給排水設備工事 3,800
空調 3,900
換気 1,100
陽圧システム 3,600
除湿 ※総面積の2/3程度 1,400
断熱パネル 9,000
諸経費 大阪府内 6,500
TOTAL 54,900 (183 万円/坪)
内訳(2F 100坪) 価格(万円) ※税別
建築・内装 3,300
電気設備 600
給排水衛生設備 1,100
空調 1,100
換気 250
陽圧システム 700
TOTAL 7,050 (71万円/坪)
内訳総計 価格(万円) ※税別
1F 加工場 54,900
2F 事務所等 7,050
総建築費 61,950 (155 万円/坪 400坪)

■別途 設計費 建築費の5%程度:約3,100 万円

[19℃以下・ウェット工場]食品工場建設会社の場合

想定金額:53,350万円(133万円/坪)

想定坪単価:120~150万円/坪

■内訳明細

内訳(1F 300坪) 価格(万円)
建築・内装 20,000
電気設備 3,200
給排水衛生設備 3,200
空調 3,000
換気 950
陽圧システム 3,000
除湿 1,200
断熱パネル 7,000
諸経費 大阪府内 5,500
TOTAL 47,050 (157 万円/坪)
内訳(2F 100坪) 価格(万円) ※税別
建築・内装 3,000
電気設備 500
給排水衛生設備 1,000
空調 1,000
換気 200
陽圧システム 600
TOTAL 6,300 (63 万円/坪)
内訳総計 価格(万円) ※税別
1F 47,050
2F 6,300
総建築費 53,350 (133 万円/坪 400坪)

■別途 設計費 建築費の5%程度:約2,700 万円

建設工事のコストが高騰している?

食品工場建設に限らず、現在、建設工事全体のコストは高騰が続いています。

国土省が公表している指標「建設工事費デフレーター」を見れば、その推移は一目瞭然です。そもそも「建設工事費デフレーター」は建設現場などにおける工事費を基準年度の実質額に変換するために作成されたものです。

この建設工事費デフレーターによると、過去30年間の建築工事費は上昇し続けてきており、特に2013年度からその動きは顕著で、現在も上昇が治まる気配を見せません

また、特に近年高騰を見せているのが木造建築にかかる費用です。

長期的に見れば、同じような費用の推移をたどってきた木造建築と、鉄筋コンクリートなど用いた非木造建築でしたが、近年では木造建築が従来よりも高い推移で価格の上昇を続けています。

これにはさまざまな要因が考えられますが、大きく影響しているのが木造建築に大きな影響を与える「ウッドショック」などだと考えられます。

参照元:建築工事費デフレーター|国土交通省
https://www.livable.co.jp/fudosan-toushi/propertista/report/202310/index03.html

建築工事コストが高騰している原因

建築工事コストが高騰している原因としては、次のような事柄が考えられます。

慢性的な職人の不足

建築業界の職人不足も建築コスト高騰の要因となっています。しかも、こうした建築業での職人不足は今に始まったことではありません。

施工現場では職人の高齢化によって退職する人が増えてきています。その一方で、若い担い手はどんどん少なくなり、建築業界は以前から慢性的な人手不足に陥っています。また、こうした人手不足・若手不足の状態が建築業界では何年も前から続いてきていることから、簡単には改善されにくくなっているのです。

政府ではこのような建築現場における人手不足もあって、2019年4月からは入管法を改正して外国人労働者を受け入れやすくしています。が、しかし、それも近年の新型コロナウイルスの拡散・流行によって入国が制限されたこともあって、なかなか解決につながらずにいます。

住宅設備の不足

建築業界に不足しているのは木材や人手ばかりではありません。

近年ニュースなどにもなっていたため知っている方も多いと思いますが、給湯器を始めとした住宅設備も建築業界では不足しています。

これにも背景にはコロナ禍の影響が見られます。新型コロナ対策のロックダウンによってアジアの部品工場が閉鎖され、給湯器の製造を行えなくなったことが尾を引いています。

現在も供給が不足しがちな住宅設備としては、給湯器のほかにもシステムキッチン、ユニットバス、トイレやドアなどが挙げられます。

ガソリン代・電気料金の高騰

建築現場まで建材を運ぶためにはトラックなどで運搬する必要がありますが、現在はガソリン代が高騰していることから運送費も同様にコストが高くなりがちです。

EV車にしても電気料金が値上がり傾向にあるために、職人を運ぶ車両にしてもやはり運送費がかかってしまいます。

また、そもそも建築現場で電動の工具を使う際にも電気は必要なため、その値上がり分も加わってきてしまいます。

働き方改革によるコスト増加

建設業でも、働き方改革により残業規制の強化や週休2日制が導入され、従来の長時間労働が難しくなっています。 その結果、現場の稼働日数が減少し、工期の延長を招いています。

工期が長くなることで、仮設設備の維持費や運営費が増加し、結果的に労務コストが増える要因となっています。

法定福利費の適正化によるコスト増加

2017年から、建設業界では法定福利費の明示が義務付けられ、全ての現場作業員が社会保険に加入する必要があります。

それ以前は社会保険未加入の労働者も多く、企業にとってはコスト軽減につながっていました。しかし、現在では社会保険加入が徹底され、これが企業の人件費を大幅に増加させています。

今後の影響

工事費の上昇による食品工場建設への影響

食品工場建設を始めとした工事費のコスト上昇に対し、建設工事に携わる企業や会社の間では、まず価格競争が激化すると考えられます。

しかし、こうした価格競争は建築業界全体の収益が低下するリスクがあるため、原価割れの危険性もはらんでいるのが大きな問題となります。

また、工事費が高い分、その建築コストの上昇分を補う必要があることから、新築マンションや注文住宅・分譲住宅などは逆に値上がりすることもあります。

今後は、どこか一部が建設工事のコスト上昇を支えるのではなく、発注者・建設業者、さらには消費者がそれぞれに分散して工事費を負担する必要があるでしょう。

建設工事費の上昇はいつまで続くのか?

建設工事費の上昇については、コロナ禍を背景としたウッドショックや住宅設備の高騰、職人の人手不足など複数の要因に加え、地球温暖化や世界情勢といったさまざまな影響もあって、容易に解決できるものではありません。そのためいつまで続くのが見通しつかないのが現状です。

ただ、日本だけに着目してみると、こうした建設工事に関わる費用の上昇は、金利でコントロールできる可能性も残っています。

現在の低金利を見直し、利上げに転じれば、あるいは円安も解消されるかもしれません。円安が解消されると、輸入も有利になり、建築資材を安く入手できることも考えられます。

仮に円高が実現し、住宅需要が落ち着けば、建設工事費も相対的に下がっていくことでしょう。

ムダなコストを抑えるためには?

見積もりで思った以上に予算がかかる…となった際に、考えるのがコストダウンです。食品工場建設で考えられるコストダウンの方法としては、構造を再検討する・必要最小限の設備に留める・設備のグレードを下げる・人件費を抑える・工期の短縮を目指すといった方法があります。

もちろん「せっかく工場を新しくするのだから、できるだけいいものを導入したい」という気持ちもあるでしょう。しかし、過剰なコストオーバーは企業の経営に悪影響をおよぼす可能性が大。あれもこれもと欲張りすぎて、本来必要のない設備・機能まで導入してしまう恐れもあります。

大切なのは、自社の製品を安心・安全に届けるために最低限何が必要なのかを考えること。これが明確になると、おのずと必要なもの・不必要なものが見えてきます。以下にコストダウンを考える際のポイントを絞り込んでみましたので、参考にしてみてください。

適正価格で質の高い工場建設に欠かせない存在「補助金」
イラスト

株式会社アカネサス

北條氏

過去の経験から振り返ると、食品工場建設費用はその食品メーカーの売上金×6倍程度となることが多いように思われます。
適正価格で高品質な建設を行うためにも専門家のアドバイスを参考にしつつ、補助金の活用を前向きに検討してみると良いでしょう。

まずはご相談
株式会社アカネサス

水産加工工場の建設費用と衛生管理

水産加工工場は、食品衛生法やHACCP制度などの法令に基づき、非常に高いレベルの衛生管理が求められる施設です。

建物の構造や使用する建材、作業員の動線、空調や排水の設計などは、いずれも衛生管理の前提条件となる重要な要素です。つまり、建設段階でどのような設計を行うかによって、工場の安全性や食品事故のリスク、さらには行政検査への対応力にも大きな影響が生じます。

この記事では、水産加工工場の建設費用の目安とあわせて、建築段階で検討しておきたい衛生管理上のポイントについて解説します。