老朽化や生産性向上などを目的に行う、食品工場の建設・新設または改修。これらを検討し始めたときに考えるべき課題をいくつかピックアップし、解決するための対策法と、食品工場コンサルの役割についてご紹介します。
2018年6月に改正食品衛生法案が可決され、すべての食品関連事業者にHACCPによる衛生管理が義務化されました。そのため、これから建設する食品工場はHACCPシステムに準拠した設備でなければなりません。
HACCP準拠の食品工場は設計段階からシステムのことを念頭に置き、建設を進めていく必要があります。その理由は、食品製造におけるさまざまなリスクに対するCCP(重要管理点)をリアルタイムで監理・記録し、全製品の安全性を確保するというのがHACCPの基本理念だからです。
そのためには、設計の段階から設備などのソフト面も考慮しておくことが重要ですが、HACCPの考え方や企業に合った導入の方法を熟知しておくことが大事。これを疎かにすると、スムーズな導入は難しくなるでしょう。
新設とは、食品工場を1から設計して建設を行うこと。改修とは、既存工場に新たな設備・システムを追加・変更することを指します。
どちらも費用は必要ですが、新設よりも改修のほうがコストを抑えられるケースが多め。コストの削減は企業にとって重要な取り組みのひとつですから、改修で済むのならば改修で済ませたい…と考える企業も少なくないでしょう。
しかし、既存工場の建物部分が劣化している場合、地震・台風といった自然災害に耐えられないことがあります。なんとか改修やメンテナンスだけで乗り切れたとしても、数年後に結局建て替えをしなければならなくなる…といったケースも考えられます。
こういった現状および未来の見通しが難しく、新設にするか改修にするかをなかなか決められない企業もあるのです。
食品工場を新設するとなった場合、工場を1から設計できる業者を選ぶ必要があります。建設業者は数多くあり、工場建設の経験を持つ業者も多々ありますが、ここで大切なのは「食品工場建設を行ったことがあるかどうか」です。
これからの食品工場はHACCPの考えに則って建設しなければならないため、そういった法令にも詳しい業者を選ばなければなりません。また、食品工場は衛生管理が第一となるため、ゾーニングや従業員の動線なども考慮して設計する必要があります。
しかし、建設業者とつながりの少ない企業では業者選びのポイントが分からず、安さや工期の短さだけで選んでしまうケースが見受けられます。食品工場建設に不慣れな業者に依頼をすると、「従業員の動線が悪くなって生産性が下がる」「働きにくくなって従業員の離職につながる」といったリスクも考えられるため、注意が必要です。
食品工場を新設・改修するにあたり、法令や生産性の向上などさまざまなポイントをクリアする必要がありますが、もっとも重視すべきは衛生面・安全性の確保。人が口にする食品を手がける以上、この部分を疎かにすることはできません。とくに現在はHACCPも義務化されているため、HACCPに則った工場建設を行う必要があります。
さまざまな課題がつきものの食品工場建設ですが、そこで役に立つのが食品工場コンサル。食品工場コンサルは、工場の衛生・安全・効率化はもちろん、現状や今後を見据えた設備やシステムの導入などもアドバイスしてくれる専門家です。「食品工場の建設を考えているが、何から手を付けたらいいのか分からない」という企業にとっても、心強い存在と言えるでしょう。
食品工場を新設すると同時に、「生産性が上がらない」「従業員が定着しない」「HACCP認証を取得したい」といった、抱えている課題を解消したいと考えている企業も多いでしょう。しかし、課題を解決するにはその原因を知る必要があります。
ここでも頼りになるのが、食品工場を専門とするコンサルタントです。食品工場コンサルは専門家の目線から、企業が抱える課題とその原因をチェック・分析。事業内容や今後の展開に合わせた解決方法を提案してくれます。
また、第三者の視点から企業をチェックしてもらうことで、これまで見えていなかった課題が抽出されることもあり、さらなる業務改善や飛躍につながる可能性も期待できるでしょう。
食品工場コンサルでは、食品工場の新設はもちろん改修なども手がけています。食品工場の建設は一般的な工場建設と異なり、安全面はもちろん衛生面の確保に人一倍気を使わなければなりません。また、これから建設する食品工場はHACCP対応が義務化されているため、HACCP対応の工場建設に実績のある業者を選ぶ必要もあるでしょう。
さまざまな条件をクリアしなければならない建設会社選びですが、食品工場コンサルは企業の特性・製造内容・規模などに合わせて適切な建設会社を紹介してくれることがあります。工場建設を成功させるための重要ポイントとなるため、このサービスはかなり心強いと言えます。
食品工場を新設・改修する場合、やはり一番の課題となるのが費用。企業としては頭の痛い問題ですが、その費用負担軽減につながるのが国・自治体等が行っている補助金制度です。
しかし、食品事業者が利用できる補助金制度は数多くあり、どの制度が適用されるのか分からないという事業者も多いのが事実。また、申請についても手続きが複雑で分かりにくいというデメリットがあります。
しかし、食品工場コンサルであれば、企業に合った補助金制度の紹介が可能。とくに補助金申請に実績のあるコンサルであれば、食品メーカーだけが応募できる申請支援などの案内も行ってくれます。
食品工場建設は補助金で負担額が大きく左右されるため、食品工場コンサルの力を借りることも検討してみると良いでしょう。
株式会社アカネサス
北條氏
食品工場の新設には、HACCPをはじめとする衛生面・安全面の確保、生産性の効率化・向上、労働環境の整備など、やらなければならないことが数多くあります。これらの作業を通常業務と同時に進めていくのは難しいため、より良い工場を実現するためにも、積極的に食品工場コンサルを利用することが重要となります。
とくに補助金の申請は、膨大なコストがかかる食品工場建設において重要な役割を果たします。自社がどのような補助を受けられるかを知るためにも専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
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